りあは妊娠24週頃からずっと逆子で、逆子体操をしていました。 (切迫早産になりかかり、中断した時期もあります) でも、とうとう最後まで逆子が治らなかったので、 先生とビッケと3人で話し合った結果、安全策をとることに決めました。 そうしてうーちゃんを予定帝王切開で産むことになったのです。 このページは、出産前後約2週間の入院生活を綴ったものです。 帝王切開の経験がある人もない人も、ちょっとだけのぞいていってみませんか? |
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ビッケのつきそいで9:30AM過ぎに病院到着。 心電図、血液凝固のチェック、抗生物質のテスト、蓄尿、心音チェック、NST(モニター)、剃毛、浣腸などなど、検査や準備が後を絶たない。 最初、剃毛は看護学校の実習生(と言っていいのかな)が丁寧にやってくれていたのに、途中で婦長さんが割り込んできて荒っぽくやるもんだから痛いのなんのって。実は、血が出ていたのに知らんふりだったのだ!なんてことでしょうねぇ〜。 婦長さんは心電図をやったことがないというので、私は実験台も同然。何回も何回もやり直して、やっと成功。一体、何なのよ〜! 心音やNSTの結果からいくと、赤ちゃんは元気だとのことで、ほっとひと安心。 少し緊張してるけど・・・大丈夫だと思う。問題は明日の局部麻酔だ!!(効いておくれ〜) そうそう、汚い話だけど浣腸もした。「しばらく我慢してね」って言われても「無理だ〜」と心の中で叫んでいた私。あのお腹の痛み、かなり辛いんだもん。トイレの中でうなってたからね。 |
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あまりよく眠れず、朝6:30には起床。暑かったのとおなかがピーゴロだったのが原因のようだ。7:30には再度浣腸。おなかは痛くなるが、ほとんど出ず・・・。だって、その前にトイレに行っていたんだもん。仕方ないでしょ。 10:00頃、りあの母が来院。それに少し遅れてビッケが登場。12:00少し前くらいに手術室へと向かう。その時には既に、点滴・導尿状態。導尿って・・・嫌ですねぇ、これ。ものすごく変な感じ。しばらくは自力でトイレに行けないから仕方ないけど、とっても変な感じがする。 お尻に2本も注射を打たれ、遂に手術室へ。 先生、夏だったから暑いのはわかるけど、そんなにエアコンかけないで!私、裸ん坊なんですよ〜。その上、緊張と恐怖で震えが止まらないんだもん。手術台は冷たいし、何じゃこりゃ〜って感じ。 「まな板の上の鯉」というよりも「解剖実験直前のカエル」という雰囲気がぴったりのりあだった。 さぁ、いよいよ麻酔をかける。腰からカテーテルを入れて、そこから麻酔を入れるようだ。だんだん腰から下の感覚がなくなっていく。うん、これなら大丈夫そう・・・。でもやっぱり怖い。 先生が濡れた脱脂綿で麻酔が効いているかチェックしていく。「ここ、冷たいのわかりますか?」「いいえ、わかりません」・・・てな具合でチェックしていくのだが、どうも麻酔が効いていない部分があるようだ。しばらく時間を置いても、なんとなく冷たい感じがわかる。それでも、あらかた効いているようなので遂におなかにメスが入ることとなる。 メスが入った瞬間は、確かによくわかった。でも、麻酔が効いてるからなんともない。うん、よかった大丈夫・・・と思っていたら「いったあ〜い!」 メスはおへその下から少しずつ入っていったのだが、最後のあたりで痛みを感じてしまったのだ。 悪い予感が的中したわけだわね。 「痛いですぅ、痛いですぅ」を連発するりあに先生は「もうすぐお母さんになるんだから、頑張って」と励ましてくれる。でも、そんなのどうでもいいのよ〜。とにかく痛いの!早く赤ちゃん出してくださいな! そして、遂にうーちゃん誕生。産声を聞いてほっとする。赤ちゃんを見せてくれたが、りあは近眼なのでよく見えなかった(手術中はコンタクトもメガネもはずさないといけないので)。 性別を聞いたところで麻酔が入り、全身麻酔に切り替わった。その後はしばらくの間、意識が途切れる。 どれくらい経ったのか、目が覚めるとまだ手術室の中だった。無意識のうちに赤ちゃんを探して、首をぶんぶん振りまわすりあを見て看護婦さんが「まだ麻酔が覚めてないから、首を振ると具合が悪くなりますよ」とたしなめるが、意識がとんじゃってるりあにはその言葉は右から左に抜けていった。 この日、ビッケは病室に泊まりこんでくれた。2人部屋だったが、個室状態だったので、空いているベッドを使わせてもらえたからである。 この晩、後陣痛が辛くてずっとうなっていたりあ。その辛さを目の当たりにしていたビッケはどう思っていたでしょーね?? |
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後陣痛が辛くて、それしか頭にない。鎮痛剤はあまり使わない方がいいと言われるので、ただひたすら我慢するのみ。それでも、たまらなくて2回くらい座薬を入れてもらった。 後で聞いた話だけど、うーちゃんは首にへその緒を1回巻いていたそうな。なるほど、これじゃ逆子は治らんわ。じゃあ、逆子体操していた時、うーちゃんは逆に辛かったのかもね。 手術の日がもう少し遅かったら、うーちゃんも危なかったという話を聞かされ、背筋がゾーッ・・・。 痛かったけど、帝王切開で正解だったんだ。何はともあれ、無事に産まれてよかった、よかった! 今日もビッケは病院に泊まりこんでくれた。感謝!である。 腰から入れていたカテーテル、もう必要ないはずなのに、今日までずっとそのままである。邪魔だからなんとかなりませんか?って聞いたら、あっさり外してくれた。だったら、早く外してくれれば良かったのに・・・。 |
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| 今日の夕食から流動食開始(おもゆからスタート)。傷が痛くて起き上がれないので、ビッケに食べさせてもらう。まるで赤ちゃんだ〜。決して美味しくはなかったけど、口に何かを入れられるのが嬉しかった。だって、入院当日の夜11:00以降から何にも口にしてないんだもん。 |
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今日から少し身体を起こしてみる。ベッド上に座れるようになり、試しにゆっくりと下に降りてみたら大丈夫だったので、ポータブルトイレを使用することとなる(部屋にはトイレがないので)。故に、導尿は終了。だけど、身体を起こすだけで、ゆうに5分はかかってしまう。それだけ傷が痛むのだ。 今日、初めてビッケがうーちゃんのおむつを替えた。よっ!新米パパ、頑張れ。 |
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夕方からやっと点滴がとれる。右腕はかなりパンパンしている。 うーちゃんは直接おっぱいを飲んでくれないので、搾乳したものを哺乳びんで飲ませているのだが、今日は1日搾乳ばかりで疲れてしまった。胸は痛いし・・・。 食事はだんだんおかずが増えてきたけど、ごはんはまだ七分がゆ。あと2日もすれば普通食かな。今日はビッケが初めてうーちゃんに搾乳した母乳をあげていた。哺乳びんだからパパにもできるもんね。 |
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今日から傷口の手当は1Fの診察室で。とりあえず今日は車椅子で移動した。トイレも一般のトイレへ行けるようになったけど、歩くのに少しばかりヒマがかかる。ちなみに、今日は初のお通じがあった。 うーちゃんは自力で首の向きを変えられるようになった。動きも活発で元気元気! |
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| うーちゃんの食欲旺盛さには驚く・・・。おかげでゆっくりするヒマがないっっ!搾乳も疲れるのよん。今日は結構母乳の出が良かったので助かったけど・・・。出ない時の搾乳は辛いもんね。 | |
| 抜鈎(ばっこう)する。てっきり抜糸だと思っていたら、違うんだそうな。大き目のホチキスの針みたいなヤツ。数は数えていなかったけど、結構たくさんあったようだ。ちくっとした痛みが大半だたけど、たまーに「うっ(^-^;)」とくるものもあった。 | |
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今日は久しぶりの大雨。雷も鳴っていたなぁ・・・。 おっぱいの出も順調。朝方にはおっぱいが張ってパジャマを少しぬらしてしまったので、搾乳器を借りて搾乳・・・。 うーちゃんの体重が少し減っているから、もっと母乳を飲ませなさい!と婦長さんに少々きつく言われてメソメソ泣く・・・。これって、マタニティ・ブルー? でも、あとでよく考えたら、新生児が一時的に体重が落ちるのは不思議なことでも何でもないって本に書いてあったんだよね。婦長さんがそれを知らないはずはないと思うけど・・・。本当に婦長さん?? |
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うーちゃん、体重が2,660gに(出生時2,568g)。うーちゃんの表情が豊かになってきた。 今日からシャワーがOKとなる。でも「軽く流す程度にしてね」と言われてしまった。10日ぶりのシャワーだ!初めて傷をまともに見る。ホチキス(?)の痕の方が目立っていた。 入院もこれくらい長くなると、そろそろ家が恋しくなってきた。退院はいつだ!? |
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| 貧血検査もクリアし、いよいよ退院は4日後になりそう。うーちゃんは、背伸び(あくび)をする時に「あー」と声を出すようになった。ホームシック気味のりあは面会に来たビッケに甘えまくる(^^ゞ。 | |
| うーちゃん、顔にできた乳児性の湿疹が治らない。暑い時にはできやすいものらしいが、時々かゆそうで可哀相になる。 | |
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今日はおっぱいを飲んでも、ぐずってなかなか眠らないうーちゃん。おかげで日中はあまり気が休まらなかった。 ほっぺや目のまわりの湿疹はやや落ち着いてきたが、今度はおでこにポツポツポツ・・・。沐浴の時にきれいに洗ってやればいいとのことだったので、家に帰ったらそうしよう。退院は明後日の午後と決定。 |
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昨日とはうってかわって、今日はよくおっぱいを飲み、よく寝ているうーちゃん。今日の体重測定で2,800g台になっていた。 今日の診察で注意されたことは次の通り。
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あまりに長く入院していたせいか、とっくの昔に沐浴指導を受けていたと思われていたりあ。それはないんじゃないの〜、看護婦さんたち!慌てて午前中に沐浴指導を受ける。 午後一番で退院する予定が、先生の都合で遅くなってしまった。でも、無事に親子3人、ばあば(りあの母)の待つ我が家へ帰宅となる。 |
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大した病気や怪我もなく、わんぱく坊主に育ってくれているうーちゃん。今では二語文もよく出るようになった。一番のヒットは「パパ、ぶーん、ぶーん、ぶーんって、いった」。翻訳すると「パパはバイクでお出かけした」ということである(爆)。 帝王切開の傷痕はだいぶ薄くなっているところもあるが、まだまだはっきりと残っている。特に、手術中痛みを感じた下の方の部分は、相変わらず「みみず状態」である。一番ひどいところの傷痕の横幅は約1pにも及ぶ。これって、本当に目立たなくなるのかなぁ? 人に傷痕を見せてまわる訳じゃないから、ま、いいか!? |